カナダでワーホリって実際どうなん?

カナダの話

こんにちは。カナダ在住のしまです。

しばらくぶりの投稿、失礼いたします。

最近日本を飛び出てワーホリで海外で稼ぐ若い人たちが増えたこと(渡航先は主にオーストラリア)、そして現地で就職先が見つからずに大変苦労されているという話をよく耳にします。

カナダに来て4年ほど経った現在、バンクーバーではどのような状況なのかを簡単にまとめて見たいと思います。ぜひ今後の留学先の参考になればと思います。

カナダで働くために必要なビザ

カナダで就労できるビザにはいくつか種類がありますので、まずはそのおさらいをして見ます。

代表的なのがワーキングホリデーであり、このビザはオープンパーミット、すなわちほぼどの職場でも就労が可能です。カナダもワーキングホリデーが可能ですが、その上限年齢はまだ30歳以下に限られています。

この年齢を超えてカナダで働きたいと思った時、可能なのがLMIAのビザサポートです。これは就労予定先の職場で外国人労働者が必要なほど労力が足りていない、ということを証明してもらい政府に発行してもらう就労ビザなのですが、この場合は就労先を変更することができないクローズドパーミットとなります。

いずれも難しい場合、学校に通いながら教育の一環として就労することができるコオープビザがあります。このビザは自分の学校の専攻に関わる職場であれば制限がありませんが、就労時間に制限があります。

さらにポストグラジュエイトワークパーミット(PGWP)というシステムがあり、このビザの場合は国が認めた学校で最低8ヶ月以上の就学を行った場合に申請することができるオープンワークパーミットです。就労時間に制限もありませんが、まずは教育、というあくまでも卒業後に就労経験を積むためのビザなので、学生期間にバイトができるビザではありません。

これらのいずれかを取得したのち、カナダで仕事を見つけることになるのですが、オーストラリアに人が集まっている理由は、自由度の高いワーキングホリデービザの発行数に上限がないためでしょう。

カナダの場合は、年間に発行されるワーキングホリデービザに上限があり競争が生じます。

しかしオーストラリアの場合は、ビザ自体には競争が生じない代わりに、現地での就労先や居住先を見つけるための競争が起きてしまっているようです。

バンクーバーでの職探し

バンクーバーに留学して最も仕事を見つけやすいのは、飲食業界でしょう。日本食レストラン、居酒屋、カフェなどに就職するための競合率は、私がカナダに来て4年になりますが過去に比べ大きな変化はないように思います。

もちろん急に閉店したり、シフトが減らされてしまったり、カナダも不景気ですから全てのレストランが順風満帆ではないので、不景気のあおりを受けることは多々あります。

しかしダウンタウンでも、常にどこかしらのレストラン、カフェで求人が出ている状態なので、仕事を見つけるのはそれほど難しくないのではと感じています。

求められる英語力も、高い英語力があればそれに越したことはありませんが、必ずしもペラペラである必要はありません。英語ができないならできないなりの仕事が見つかる可能性は高いです。

カナダでワーホリ、給料は?

オーストラリアは賃金が高いと言われていますが、カナダの給料はどうでしょうか。

現在も最低賃金が上がっており、2024年7月現在でバンクーバーでは17.4ドルとなっています。日本円にすると1800円くらいでしょうか。

対してオーストラリアは、2000円を超える時給を提供しているお店が多いと聞きます。

やはりそれと比較してしまうと見劣りしてしまうでしょうし、物価も安くはないので、バンクーバーで生活しながら、それなりに外食もショッピングも楽しんで貯金もする、というのは簡単ではありません。

日本よりは高い時給がもらえるし、今後も最低賃金が上がる可能性は十分にありますが、オーストラリアと比較するとまだ安いほうだというのが現状です。

結局、日本を飛び出てカナダにワーホリする価値はあるのか

ワーホリ前に考えなければならないことはたくさんあります。まず、ビザは無料ではありません。それに関わるバイオメトリクスや健康診断も全て自費ですから、飛行機代や現地での滞在先の費用に加えて、どうやってビザを取得しその後どう生活していくかは慎重に考えなければなりません。

貯金30万円くらいで日本を飛び出てカナダに来た知人もいましたが、決して楽な暮らしはできていませんでした。

私の結論は、海外でやってみたいことがある、という目標があるのならワーホリで海外というのはとても魅了的だと思います。日本よりも海外の方が稼げそうだから、という理由で渡航を考えているのであれば、もっとよく考えを詰めた方がいいです。

最終的にはイミグレーションも考えている、というのならなおさらどのようなプロセスでイミグレーションまで持っていくかを事前に計画しておくことをお勧めします。最近のカナダは、イミグレーション希望者が多すぎるため、カナダ政府が数を絞る傾向にあり以前よりずっと厳しくなっているのが現状です。薬剤師になったところでイミグレーションを優先的に受けられるわけではないことも、過去の私は知らなかったので甘いスタートを切ってしまい今に至ります。

大事なことなので、もう一度言いますが、お金を稼ぎたいからワーホリに行く、は間違った考え方だと私は思っています。

まとめ

以上のことをまとめると、

・カナダはオーストラリアに比べてまだ時給が低い、日本よりは高い

・仕事先を見つける難易度は低い

・ビザを発行してもらうための競争(先着順)があるのがカナダ、ないのがオーストラリア

・移民は容易ではない

・物価は日本よりも高い、特に居住にかかる費用が非常に高い

となりますが、私は最終的にカナダにワーホリに来て損はない、と思っています。

ただワーホリの目的を、お金を稼ぐこと、とせずカナダの多国籍な文化を楽しむ、海外生活を経験する、英語力をあげる、などと考えてそれで貯金が増えたらラッキー、くらいに構えておくのが良いでしょう。

ここまで読んでくださり、ありがとうございました。

留学に悩んでいる方の参考になればと思います。

バンクーバーの治安のこと、物価のこと、貯金はどれくらい、英語力はどれくらい必要か、などなど書ききれなかったこともたくさんありますので、お悩みの方はお気軽にコメント、ご連絡ください。

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