Document evaluation

カナダの薬剤師試験について

カナダで薬剤師になるためのプロセスを始めて最初に取り組まなければならないのが、この書類審査です。

とにかく必要な書類が多い、要望が多い、必ず何かしらいちゃもんをつけられ一度では受理されない、など試練の多い過程を簡単に振り返っていきたいと思います。

提出書類について

PEBCが定時している必要書類は以下になります。

  • A properly witnessed printed application form
  • A certified copy of documents to support identity
  • Documents to support graduation from an acceptable pharmacy program
  • Documents to support your international licensing status

これらについてもう少し詳しく見ていきたいと思います。

Application

PEBCのリンクから申し込み用紙を印刷して手書きで記入します。

この時写真も一緒に貼付して送ることになります。(パスポートにも使用可能な写真であること)この写真には公証人のサインと印鑑が必要です。

また、全ての書類において自身のサイン、公証人のサインと印鑑が必要な部分もきちんとサインしておきましょう。

ちなみにこの公証人にサインと印鑑をお願いする段階で私はすでにつまずきました。

公証人の方が申込書にサインをして下さらないのです。

理由は、書類が英語だから、ということと書類に偽りがないことを宣誓するという仕事は公証人の仕事に含まれていないからだそうです。(私は公証人ではないので、詳しい事情はわかりません。他の会社や地域では異なるかもしれません。)

そのため一度は、申込書に公証人のサインを別途貼付する形で郵送しましたが受理されず、結局なんとか公証人の方に理解していただき書類に直接サインをもらいことなきを得ました。

Identification Verification

本人確認の書類です。

写真をスキャンしてPEBCに送ると共に、紙媒体でのIDも一緒に郵送しなければなりません。

ここはそれほど注文が多くなかったように記憶しており、私が送った写真もアプリで背景を白く加工したものでしたが、サイズが問題なく加工できていたのか無事に受理されました。

またパスポートがPrimary IDとして使用されるため、パスポートのコピーさえあれば問題が無いようです。ただしこちらも公証人に、コピーした用紙に直接サインしてもらったように記憶しております。

Education Verification

PEBCのサイトにはUniversity degree certificateを大学から直接PEBCに郵送するようにと書かれています。大学に事情を説明してこちらもすんなり受理されました。

運が悪ければ、6年分のシラバスを要求されることがありますが、私の大学は先にPEBCに申し込みした先輩がいたのかシラバスの要求はされませんでした。

Licensing Verification

こちらはLicensing statementsというものになります。薬剤師登録をしている団体から直接PEBCに、ということなので厚生労働省に連絡をしてPEBCに直接私のLicensing statementsをPEBCに送っていただきました。

こちらはPEBCが受け取ってから1ヶ月有効とのことなので、全ての書類を郵送可能な状態にしてから準備するのが良いかもしれません。

厚生労働省に連絡など初めてで緊張しましたが、このLicensing statementのテンプレートがあるようなので、事情を説明したらすぐに対応してくださいました。

まとめ

以上が最初の審査に必要な書類になります。こうやって振り返ってみると大した書類の量でも無いように思えてきますが、実際は何度もPEBCとやり取りをしており、かなりストレスのたまるプロセスでした。

さらには、追加書類の請求なども来るため一筋縄では終わりません。

審査期間は約8週間ほどと言われています。

しかしこの8週間という目安をあてにしすぎず、次のステップであるEvaluation examは、この書類審査に時間がかかることを見越して余裕を持った受験日を選ぶのが良いと思います。

また私はこの他に、卒業証明の英文翻訳を郵送するように言われました。ちなみに書類の英文翻訳が必要となった時、PEBCは翻訳者のサインと印鑑を要求してきます。

そこで卒業証明の英文翻訳をある翻訳会社に英文翻訳をお願いしたところ、個人名でのサインはできない、会社名をサインとして用いることしかできない、と何度お願いしても翻訳者のサインをもらうことができませんでした。

もちろん会社の名前と印鑑を押した英文照明を郵送しても、PEBCに受理されませんでした。

これは、日本の翻訳会社で翻訳の仕事をする個人に対し、翻訳者としての資格を要求していない一方、PEBCは翻訳者個人が資格を持った翻訳者であるか確認が取れる必要があるため受理されなかったのだそうです。(日本でも翻訳者になるには試験などがあるものと思っていましたが、その会社曰く翻訳者は翻訳経験を積んでいく過程で翻訳者を名乗れるようになるのだそうです。)

困り果てて検索したところ、アメリカでの資格を保有されている翻訳者さんを発見し、値段は倍以上かかりましたがすんなりサインまでしていただき無事にPEBCに受理されました。

これらDocument evaluationにかかる費用は現在705カナダドルだそうです。

結局かなりの束の書類を速達で郵送し、かつ受理されなかった書類の再郵送費用なども含めて、郵送料金もばかにならないほどかかってしまいました。

審査に落ちてしまうことはあまり無いかと思いますが、とにかく時間のかかるステップでした。

この後からいよいよ試験続きのプロセスが始まりますが、また別の記事で詳しく述べていきたいと思います。ここまで見ていただき大変ありがとうございました。

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